利上げの足音

こんばんは、不動産プラザの前場です。

先日日本銀行から実質利上げを示唆する発表がありました。

これまで10年国債の利回りを0.25％に抑えるべく、大量に購入していましたが、0.5％まで値下がりを容認しました。（※国債価格は利回りが低いほど高く、利回りが上がれば、安くなります。）

これにより10年国債の金利は一気に0.5％に上昇し、それによって円も買われ一時期1ドル130円まで円が急騰しました。これをきっかけに住宅ローンをはじめとして様々な金利が上がっていくという懸念があります。

ところが実は金利は見えないところで上がってきております。日本銀行の施策で10年国債の金利を抑えていましたが、今年の4月から比べると、5年国債は0.026％→0.12％、8年国債は0.147％→0.271％、15年国債は0.469％→0.827％、30年国債は0.918％→1.5％へと軒並み金利が上昇しています。

金利の上昇はすでに起こっていたと言えます。現在の10年国債以外の金利水準は平成27年7月とほぼ同じ水準です。平成27年7月の10年国債は約0.5％程度でありましたので、今回の利上げは妥当な水準とも言えます。

そして平成27年7月の住宅ローン金利というと、変動が約0.75％、5年固定約1.5％、10年固定約1.7％、フラット35が約1.8％くらいですので、今後これくらいまで住宅ローン金利が上がってもおかしくはないと思います。

住宅価格の高騰する中、購買は低金利が支えてきましたが、今後の動向が注目されます。

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