土地を売却することは、人生における大きな決断です。
多くの場合、初めての経験であり、不安や疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
スムーズな売却のためには、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
今回は、土地売却に関する重要なポイントを分かりやすく解説し、安心して売却を進められるようサポートします。

土地を売る際の注意点を徹底解説!
境界の確認と測量の実施

土地の売買では、境界の明確化が非常に重要です。
登記簿記載の面積と実際の面積に差異がある場合や、境界標がない、境界が不明確な場合は、測量を実施して境界を確定しましょう。
隣地との境界確定には、隣地所有者の立会いのもと、土地家屋調査士による境界確定測量を行うことが一般的です。
費用は測量の種類や地域によって異なりますが、境界確定測量では40~50万円程度、現況測量では10~20万円程度が相場です。
官民協議が必要な場合は、さらに10~30万円の追加費用がかかる場合があります。
測量によって境界に関するトラブルを未然に防ぎ、スムーズな売買を進めることができます。
相続登記の確認と手続き

相続によって土地を取得した場合、相続登記が済んでいるかを確認しましょう。
相続登記は、2024年4月1日から義務化されました。
相続発生から3年以内に登記しないと、10万円以下の過料が科せられる可能性があります。
売却前に相続登記が完了していない場合は、速やかに手続きを行いましょう。
相続登記が完了していないと、売買契約を締結することができません。
ローンの完済状況の確認

土地に住宅ローンが残っている場合は、売却前に完済状況を確認しましょう。
ローンの残債額が売却価格を上回る場合は、売却代金だけでは完済できず、自己資金の追加が必要になります。
償還表で残債額を確認し、金融機関に相談することで、売却計画を立てることができます。
必要書類の準備と確認

売買契約をスムーズに進めるために、必要な書類を事前に準備しておきましょう。
登記済証または登記識別情報通知書、固定資産税納税通知書、土地測量図・境界確認書、住宅ローンの償還表、購入時の売買契約書や重要事項説明書などが必要となる場合があります。
これらの書類は、売却価格の査定や契約締結、登記手続きに必要となるため、事前に準備しておくと安心です。
前面道路との関係性の確認

土地の売却には、前面道路との関係性が大きく影響します。
道路の種類(公道・私道)、幅員、接道状況などを確認し、建築基準法上の接道義務を満たしているかを確認しましょう。
接道義務を満たしていない土地は、建築が制限されるため、資産価値が低くなる可能性があります。
道路の状況は、管轄の役所で確認できます。
契約不適合責任への理解と対応

契約不適合責任とは、売買契約で合意した内容と、実際の土地の状態に違いがある場合に、売主が買主に対して負う責任です。
面積の誤差、地中埋設物、土壌汚染、隠れた瑕疵などがあった場合、損害賠償や代金減額請求をされる可能性があります。
契約締結前に、土地の状態を正確に把握し、必要に応じて適切な対応を行うことが重要です。
借地・底地の売却における注意点

借地や底地(土地の所有者が第三者に借地権を設定している土地)の売却には、特有の注意点があります。
借地権の残存期間、地代、更新料、借地契約の内容などを明確にしましょう。
底地を売却する場合は、借地人と交渉して合意を得るか、底地専門の買取業者に売却するなどの方法があります。
契約書がない場合は、トラブルを防ぐためにも、改めて契約書を作成しましょう。
遠方土地売却時の対応

売却する土地が遠方にある場合は、現地での手続きが必要になります。
現地に足を運んで不動産会社を探す必要があり、契約や引き渡しにも時間を要します。
交通費や宿泊費などの費用も考慮する必要があります。
地元の不動産会社に依頼することで、スムーズな売買を進めることができます。
共有土地売却の手続き

共有土地を売却する場合は、共有者の同意を得ることが必要です。
各共有者の持分割合を確認し、全員の同意を得てから売買契約を締結しましょう。
持分売却、分筆して売却、共有者全員の同意を得て売却など、複数の方法があります。
法務局で登記簿謄本を取得し、持分割合などを確認してから売却方法を決定しましょう。
売買契約書の確認と重要事項の記載

売買契約書には、売買代金、手付金、支払い方法、引渡し時期、境界確定の有無、瑕疵担保責任など、重要な事項が記載されています。
契約書の内容を十分に理解し、不明な点は不動産会社に確認しましょう。
特に境界確定測量が完了していない場合は、その旨を記載し、面積に差異があった場合の対応などを明確に記載しておきましょう。
土地売却の手続きと費用
土地売却の流れ

土地売却は、必要書類の準備、不動産会社への査定依頼、媒介契約の締結、売買活動、買付申込の受取、売買契約の締結、引渡し・決済、確定申告という流れで行われます。
それぞれの段階で、必要な手続きや書類、費用などを理解しておきましょう。
売却にかかる費用と税金

土地売却には、仲介手数料、印紙税、登録免許税、司法書士報酬、譲渡所得税などの費用がかかります。
これらの費用は、売却価格や土地の状況によって異なります。
印紙税

印紙税は、売買契約書に貼付する収入印紙の税金です。
売買価格に応じて税額が異なります。
登録免許税と司法書士報酬

登録免許税は、所有権移転登記の際に発生する税金です。
司法書士に登記手続きを依頼する場合は、報酬も必要です。
仲介手数料

仲介手数料は、不動産会社に支払う手数料です。
売買価格の一定割合を上限として定められています。
譲渡所得税と節税対策

譲渡所得税は、土地売却で利益が出た場合に課税されます。
所有期間が5年を超える場合は長期譲渡所得となり、税率は15%です。
それ未満の場合は短期譲渡所得となり、税率は30%となります。
節税対策として、各種控除や特例制度などを活用することもできます。
確定申告の手続き

土地売却で利益が出た場合は、翌年2月16日から3月15日までに確定申告を行い、譲渡所得税を納付する必要があります。
まとめ

土地売却は、様々な注意点があり、事前に十分な準備が必要です。
境界の確認、相続登記、ローンの完済状況、必要書類の準備、前面道路との関係、契約不適合責任への理解、借地・底地、遠方土地、共有土地、売買契約書の内容といった点をしっかりと確認しましょう。
また、売却にかかる費用や税金、確定申告についても事前に理解しておけば、よりスムーズに土地売却を進めることができます。
不動産会社への査定依頼や一括査定サービスの活用も有効です。
専門家への相談も積極的に行い、安心して売却を進めましょう。
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