今回は 2024年9月に発表された、同年7月時点での島根県出雲市の基準地価について検証していきたいと思います。
まず価格の上位トップ5は以下の通りです。
順位の矢印は前回順位との比較です。
基準地価価格のトップ5
第1位 渡橋町1055番1 75,700円/㎡(25万円/坪) +0.39%
第2位 駅南町2丁目1番1 68,100円/㎡(22万円/坪) +0.59%
第3位 大社町杵築南字鹿城山1364番11外 59,500円/㎡(19万円/坪) +5.12%
第4位 大津朝倉2丁目4番3外 45,500円/㎡(15万円/坪) ±0.00%
第5位 塩冶神前3丁目80番外 43,700円/㎡(14万円/坪) ±0.00%
渡橋町が1位をキープし、引き続き人気の商業地として評価されています。また、駅南町や大社町のエリアも高額ですが、大きな変動は見られません。この結果からも、出雲市の商業エリアにおいて、比較的安定した価格推移が続いていることがわかります。
大社町杵築南は、前年比+5.12%と大幅な上昇を記録しており、観光業の影響が見られる地域です。
上昇率のトップ5
第1位 長浜町516番9外 7,900円/㎡(2万円/坪) +5.33%
第2位 大社町杵築南字鹿城山1364番11外 59,500円/㎡(19万円/坪) +5.12%
第3位 斐川町直江1555番63 26,000円/㎡(8万円/坪) +4.41%
第4位 斐川町上庄原字上新川1730番2 23,800円/㎡(7万円/坪) +3.93%
第5位 斐川町荘原3913番 27,000円/㎡(8万円/坪) +2.66%
基準地価の上昇率を見ると、長浜町が+5.33%で1位に躍り出ています。このエリアは工業専用地域であり、工場や物流施設の立地に適しているため、その需要が増しています。大社町杵築南も観光業の発展と関連し、観光施設や商業施設のニーズが増えているため、同様に地価が上昇しています。
下落率のトップ5
第1位 佐田町一窪田字焼田2125番1外 3,150円/㎡(1万円/坪) -1.56%
第2位 多伎町口田儀908番1 6,900円/㎡(2万円/坪) -1.42%
第3位 多伎町多岐876番21 14,000円/㎡(4万円/坪) -1.40%
第4位 佐田町反邊字槙原1586番34 7,700円/㎡(2万円/坪) -1.28%
第5位 多伎町口田儀849番20外 7,800円/㎡(2万円/坪) -1.26%
一方、下落率トップ5のエリアでは、佐田町一窪田が-1.56%と最大の下落幅を示しています。これは、農村部や住宅地としての需要が低下していることに関連している可能性があります。多伎町のいくつかのエリアも同様に、住宅地としての需要減少が影響しています。
総合的な地価動向
全体として、出雲市の商業地は観光や地域開発の影響を受け、上昇傾向にあります。特に、観光地に近いエリアでは地価が上昇しており、これは大社町を含むエリアで顕著です。一方で、住宅地は全体として安定していますが、農村部では地価の下落が続いています。
このように、出雲市の地価は全体的に安定しつつも、観光業や商業施設の影響でエリアごとに異なる動向を見せています。もし、こうした土地の動向を踏まえて、不動産の売却や査定を検討される場合は、「不動産売却王」のクイックシミュレーターを活用して、正確な査定を行うことをお勧めします。