最近、都市部を中心に、マンションのエントランスで住人が鍵を開けた際に、後ろからついてきた部外者が一緒に侵入する「共連れ」による被害が相次いでいます。
神戸市や大阪府では、「共連れ」が原因とみられる重大事件も報道されており、オートロックを解除した住人の後ろに不審者がついてくるという手口が問題になっています。
「オートロックだから安心」という考え方が一般的ですが、実際にはこの仕組みをすり抜ける形での侵入が増えており、マンション防犯に新たな課題が生まれています。
特に地方のマンションでも、都市部と同様の防犯意識が求められる時代になりつつあります。
オートロックが万能ではない理由
オートロック付きマンションは一見安心感がありますが、「共連れ」を完全に防ぐのは難しいのが現実です。
住人同士が面識を持たない場合も多く、同じタイミングでエントランスを通る人が「住人なのか」「部外者なのか」を判断するのは容易ではありません。
また、オートロックがあることで油断が生まれることもあります。
パナソニックが実施した調査によると、オートロック付きマンションの住人の約4人に1人が「解錠時に見覚えのない人が一緒に入ってきたことがある」と回答しています。(https://panasonic.jp/life/security/270011.html)
つまり、「設備がある=安全」ではなく、「設備をどう使うか」「住人がどれだけ警戒するか」が安全性を左右しているのです。
地方マンションでも無関係ではない「共連れ」のリスク
「都会の話でしょ」と思う方もいるかもしれませんが、地方マンションでも防犯意識を軽視できません。
共連れのような侵入は、建物の構造や住人の意識によって防ぎにくく、むしろ人通りが少ない地域ほど“見られにくい環境”が犯罪を助長することもあります。
防犯意識が低い地域では、こうした事件が発生すると地域全体の安全イメージに影響を与え、マンションや土地の資産価値にも波及しかねません。
資産価値と防犯体制の関係
オートロックや防犯カメラといった設備は、今や標準的な機能になっています。
しかし、これからの時代は「共連れを含めた侵入防止対策をどれだけ行っているか」が評価の分かれ目になるでしょう。
二重オートロック、顔認証やAI検知システム、エントランスの視認性を高める設計など、防犯を意識した管理やリフォームが購入希望者や入居希望者の安心感につながります。
「防犯体制が整っているマンション」は、結果的に市場価値を維持しやすく、売却時にも好印象を与えるポイントになります。
管理体制と住人意識の見直しが鍵
共連れ対策は、設備だけでなく「管理」と「意識」の両輪で成り立ちます。
管理会社や管理組合が定期的に防犯カメラを点検し、不審者情報を掲示することはもちろん、住人自身が次のような行動を心がけることも重要です。
- ・後ろに人がついてきていないかを確認する
- ・エレベーターでは非常ボタンの近くに立つ
- ・不審者を見かけたらすぐに管理会社や警察に連絡する
こうした“人の意識”と“仕組みの整備”の両方が、マンション全体の安心感をつくります。
所有者・売却検討者が今できること
今後、マンションの売買や賃貸において、防犯性が資産価値に直結する流れはさらに強まるでしょう。
売却を検討している方は、以下のような点をチェックしてみてください。
- ・エントランスや共用部に死角がないか
- ・防犯カメラの設置状況・更新履歴を把握しているか
- ・管理組合や管理会社の防犯対策の方針を確認しているか
- ・共用部の照明・掲示・清掃など、日常の管理状態が良好か
これらを整理しておくことで、「このマンションは安心して暮らせる」と購入希望者に伝えることができ、スムーズな売却にもつながります。
これからのマンションは「安心」が最大の付加価値
少子高齢化や人口減少が進む中で、地方の不動産市場では「立地」や「価格」だけでなく、「安全・安心」という要素がより重要になっています。
共連れのような犯罪を防ぐための取り組みがあるマンションは、今後ますます選ばれる存在になるでしょう。
資産価値を守る第一歩として、自分の物件の防犯体制を見直してみてはいかがでしょうか。
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※本記事の内容は一般的な防犯・不動産知識に基づいています。具体的な防犯対策や法的判断については、警察や専門家にご相談ください。
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