背信的悪意者とは、ある人物が物権をすでに所有している事実を知った上で、悪意を持ってその権利を主張する第三者のことである。
不動産に例えるならば、ある人物 A が不動産 X を購入していること知っている別の人物 B が、A が X を登記するよりも先に B の所有として X を登記したとする。
一般に二重譲渡があった場合、先に登記した者(B)が所有権を認められるが、この場合 B は A が X を購入していたことを知っていた(悪意があった)ことから、B は背信的悪意者に当たり、B に所有権は認められないことになる。