2025年9月に発表された、同年7月時点の広島県東広島市の基準地価について、詳細を検証していきます。本記事では地価の動向をランキング形式で整理し、注目すべきポイントを簡潔にまとめました。
平米単価トップ5
平米単価(坪単価)のトップ5は以下の通りです。
第1位
(1) 西条昭和町1214番36外 274,000円/㎡(90万円/坪) +3.00%
第2位
(2) 西条朝日町1295番8 175,000円/㎡(57万円/坪) +4.79%
第3位
(3) 西条中央7丁目15番15 113,000円/㎡(37万円/坪) +1.80%
第4位
(4) 八本松東3丁目2840番8 110,000円/㎡(36万円/坪) +2.80%
第5位
(5) 西条町寺家字有吉5474番5 102,000円/㎡(33万円/坪) +3.65%
このトップ5順位を見ると、1位〜5位の地点はいずれも「西条地域およびその周辺」が占めており、東広島市内でも地価の“核”としての西条駅周辺・商業中心地の存在が際立っています。特に第1位の西条昭和町は、商業地としての立地優位性が強く、坪換算で90万円に達するという水準は市内では突出しています。また、5位の寺家(じけ)地点も含め、商業地・駅近傍・幹線道路沿いといった条件を備えた地点が並んでおり、「利便性・用途性」が単価上位地点を支える基本構造であることが評価できます。
さらに、このようなトップ5地点の変動率を見ると、いずれもプラス圏にあり、供給制約や街づくりの整備(道路・商業誘導)などが背景となって、上昇傾向を伴っている地点が多いことが分かります。したがって単価ランキングだけでなく、変動率との組み合わせで「高い土地かつ値上がりしている地点」に注目することが、不動産売却を検討するときの判断軸になります。
上昇率トップ5
上昇率のトップ5は以下の通りです。
第1位
(1) 西条朝日町1295番8 175,000円/㎡(57万円/坪) +4.79%
第2位
(5) 西条町寺家字有吉5474番5 102,000円/㎡(33万円/坪) +3.65%
第3位
(3) 八本松飯田2丁目1484番52 34,000円/㎡(11万円/坪) +3.03%
第4位
(4) 西条昭和町1214番36外 274,000円/㎡(90万円/坪) ±3.00%
第5位
(7) 西条下見5丁目4380番4外 74,200円/㎡(24万円/坪) +2.91%
上昇率で1位に立つ西条朝日町の地点は、単価自体も市内トップクラス(平米単価第2位)に位置しながら、さらに前年比の伸び率でも首位を記録しており、まさに「価格水準と成長性の両立」が見られる注目エリアといえます。
また、3位の八本松飯田地点は工業地でありながら3%前後の上昇を示しており、工業系の土地でも需要の底堅さや企業立地の影響が反映されている点が注目されます。これは、中心部から少し離れたエリアにも “波及効果” が及んでいる可能性を示唆します。加えて、5位の西条下見地点は、単価では中級水準ながら上昇率で上位に食い込んでおり、将来的な成長余地(注目度上昇)をうかがわせます。
下落率トップ5地点
下落率のトップ5は以下の通りです。
第1位
(2) 豊栄町乃美2920番1 5,380円/㎡(1万円/坪) -3.92%
第2位
(5) 安芸津町三津字祇園廻り1526番1 9,900円/㎡(3万円/坪) -2.94%
第3位
(1) 福富町久芳字円明寺3807番1 10,100円/㎡(3万円/坪) -2.88%
第4位
(4) 福富町久芳字円明寺3794番1外 7,810円/㎡(2万円/坪) -2.73%
第5位
(3) 河内町中河内字槙風呂1261番5外 15,300円/㎡(5万円/坪) -2.54%
下落地点を見ると、いずれも市内中心部から距離を取った地域(豊栄町、安芸津町、福富町、河内町など)が並んでおり、立地の遠さ・交通利便性の低さ・需要の希薄さが、地価下落の背景と考えられます。また、下落率が3%近くに達する地点もあり、地域によっては地価下落リスクが顕著であることが読み取れます。
例えば、豊栄町乃美(−3.92%)は、元々の単価が非常に低い地点であるため、需要が少ない状態が地価を押し下げやすく、流動性の乏しい土地は価格変動が大きくなりがちです。このような地点を売却対象として検討する場合、「価格の底打ち」「適切な買い手探し」が重要なリスク管理要素となります。
また、下落が続いてきた地点を逆手にとって、「再開発計画の有無」「将来の都市インフラ整備予定」などをチェックすることで、反転の可能性を探る手がかりにもなります。
まとめ
東広島市の2025年基準地価(地価調査ベース)を改めてまとめると、以下のような特徴が浮かび上がります。
- トップ5単価地点はすべて西条地域およびその近傍に集中しており、駅アクセス・商業ポテンシャルが価格を牽引している。
- 上昇率トップ地点の中には、比較的中価格帯の地点も多く含まれており、「価格が伸びる力」を重視する観点でも注目すべきエリアが見える。
- 下落地点は、中心部から遠く、利便性・需要が薄い地域に偏っており、そうした地点は売却戦略を慎重に設計する必要がある。
- なお、東広島市全体の基準地価平均は約 53,743円/㎡、前年からの変動率は +2.16%の上昇でした。
- 用途別に見ると、住宅地は+1.50%、商業地は+2.93%、工業地は+3.03%の伸びとなっており、商業地・工業地のほうが上昇の牽引役になっている傾向も見られます。
このように、単なる「高額ランキング」だけでなく「変動率ランキング」を併せ見て傾向を把握することで、将来性や売り時を判断しやすくなります。
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(-) 西条上市町1269番1 148,000円/㎡(48万円/坪) +4.22%







