2026年3月に発表された、同年1月時点の広島県広島市安佐南区の公示地価について、詳細を検証していきます。本記事では地価の動向をランキング形式で整理し、注目すべきポイントを簡潔にまとめました。
平米単価トップ5
平米単価(坪単価)のトップ5は以下の通りです。
第1位
(1) 西原5丁目384番5外 290,000円/㎡(95.8万円/坪) +3.94%
第2位
(2) 緑井2丁目4003番13 245,000円/㎡(80.9万円/坪) +6.06%
第3位
(3) 祇園2丁目127番2 20,7000円/㎡(68.4万円/坪) +3.50%
第3位
(4) 山本2丁目10番5 207,000円/㎡(68.4万円/坪) +3.50%
第5位
(5) 西原8丁目1011番3 204,000円/㎡(67.4万円/坪) +3.55%
昨年と順位に変更はありませんでした。
1 位の「西原5丁目384番5外」は JR 可部線の下祇園駅とアストラムラインの西原駅の中間にある国道 183 号線沿いの商業地です。
他の 4 箇所も JR 線およびアストラムライン付近の商業地および住宅地に位置しています。
上昇率トップ5
上昇率のトップ5は以下の通りです。
第1位
(1) 緑井2丁目4003番13 245,000円/㎡(80.9万円/坪) +6.06%
第2位
(5) 川内2丁目1520番2 173,000円/㎡(57.1万円/坪) +5.48%
第3位
(8) 緑井4丁目3238番6 177,000円/㎡(58.5万円/坪) +5.35%
第4位
(2) 八木5丁目2309番1外 203,000円/㎡(67.1万円/坪) +5.18%
第5位
(6) 伴南4丁目8010番65外 148,000円/㎡(48.9万円/坪) +4.96%
昨年の 1 位から 5 位までの上昇幅は +5.47% ~ +4.45% でしたので、本年は昨年より上昇は更に加速しているように見受けられます。
ただ順位はかなり入れ替わっており、区役所等のある中心地より、やや離れた地域の上昇が目立ちます。
下落率トップ5地点
今回は昨年に続いて下落した地点はありませんでした。
まとめ
2026年の公示地価において、広島市安佐南区は全調査地点で下落がゼロという結果となりました。上昇率も昨年を上回る地点が多く、区全体として堅調な地価の伸びが続いています。
この背景には、広島市全体の再開発ムードが安佐南区にも波及していることがあります。JR広島駅の新駅ビル開業や広島電鉄の新路線乗り入れ、中心部での大型開発が進む中、広島市の商業地は前年比5.2%の上昇と中国地方をリードしています。安佐南区はその広島市の中でも、JR可部線やアストラムラインという2つの公共交通が走る利便性の高いエリアとして、安定した需要を集めています。
一方で、今後の注目点としてはアストラムラインの延伸計画があります。広域公園前駅からJR西広島駅までの約7.1kmを結ぶ構想で、2026年度中に整備効果の再算定が行われる予定です。実現すれば安佐南区内の交通利便性がさらに向上し、地価への追い風となることが期待されます。ただし事業費の膨張懸念も指摘されており、計画の行方は引き続き注視が必要です。
全国的に見ても、2026年の公示地価は全用途の全国平均がバブル崩壊後の最大上昇幅を記録するなど、不動産市況は活況が続いています。ただし上昇の恩恵は交通利便性の高いエリアに集中する傾向が強まっており、安佐南区のように路線沿いの物件と、そうでないエリアとの格差は今後さらに開く可能性があります。
「今の価格が続くとは限らない」という視点を持ちながら、ご自身の物件がどのエリアに位置するかを改めて確認してみることをおすすめします。
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