土地取引ルール見直しの動き
近年、日本では安全保障の観点から、特定エリアの土地取引を見直す動きが出ています。すでに2021年に「重要土地等調査法」が施行され、自衛隊基地や原発周辺などで土地利用の調査や届出が必要になりました。
この仕組みをさらに強化し、将来的には「売買時の審査」や「許可制」に近づけるべきではないか、という議論が進んでいます。また、外国人に限定した規制は、世界貿易機関のルール(サービス貿易に関する一般協定)との関係で難しいため、「国籍を問わず一律で管理する方向」が検討されています。
どんな場所が対象になりそう?
今回の議論でポイントになるのは「価格」ではなく「場所」です。
主に対象とされるのは以下のようなエリアです。
- (1) 自衛隊基地の周辺
- (2) 空港・港湾の近く
- (3) 原子力関連施設の周囲
- (4) 通信インフラに関わる場所
- (5) 離島など国境に関わる土地
これらは都市中心部に限らず、比較的落ち着いた住宅エリアや観光地の近くにも点在しています。
つまり、これまであまり意識されてこなかったエリアでも、今後は「売却のしやすさ」に影響が出る可能性があります。
価格だけでは見えない変化
これまで不動産の価値は
- (1) 駅からの距離
- (2) 築年数
- (3) 周辺施設
といった分かりやすい条件で語られることが多かったと思います。
ただ、これからはそこに「取引のしやすさ(規制の有無)」という新しい視点が加わる可能性があります。
たとえば、同じような条件の物件でも
- (1) 手続きが増える
- (2) 買主の審査が入る
- (3) 売却までの時間が長くなる
といった違いが出てくると、結果的に価格や需要にも影響していきます。
投資マネーの流れも変わるかも
もう一つ見逃せないのが、購入者の変化です。
日本はこれまで、海外投資家でも比較的自由に不動産を取得できる環境でした。しかし、国として管理を強める方向になれば
- (1) 投資のハードルが上がる
- (2) 一部エリアへの資金流入が減る
といった動きも考えられます。
特に、これまで海外からの需要が価格を支えていたエリアでは、影響がじわじわ出てくる可能性があります。
これから考えられる動き
今後の流れとしては、次のような段階が想定されます。
- ① 対象エリアの拡大
- ② 届出内容の詳細化
- ③ 売買時のチェック強化
- ④ 将来的に許可制の検討
現時点ではすぐに大きな制限がかかるわけではありませんが、「徐々に厳しくなる方向」で議論が進んでいる点は押さえておきたいところです。
売却を考えるタイミングとして
ここまで読んでいただくと、「今すぐ何か変わるわけではないけれど、将来的な不確実性は増えている」と感じる方も多いと思います。
不動産は
- (1) ルールが変わる前は売りやすい
- (2) ルールが明確になると選別が進む
という特徴があります。
特に、対象エリアに少しでも関係しそうな場合は「今の市場でどのくらいで売れるのか」を把握しておくことがとても重要です
まずは相場を知ることから
売る・売らないを今すぐ決める必要はありませんが、選択肢を持っておくことが安心につながります。
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制度や市場の変化に振り回されないためにも、まずは一度ご自身の資産価値を確認してみてはいかがでしょうか。
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