不動産の住宅ローン金利が上がったら？

こんにちは、不動産プラザの前場です。

先週為替相場は1ドル140円を突破し、金融市場は日本にとってますます厳しくなってきています。とはいえ政府は低金利政策を維持し続けているので大幅な金利上昇というのは起こっていません。ただし今後住宅ローン金利が上がった場合どうなるかは気になるところです。

住宅ローン金利が上がった場合困る人は、これから家を買う人はもちろんですが、現在ローンを払っている人で変動金利を選んでいる人です。

変動金利を払っている人の割合はここ数年上昇しており、2018年10月から19年3月の期間に貸し出された住宅ローンでは変動金利型は60.0％だったが、21年10月から22年3月では73.9％まで上昇しています。

これは安い変動金利のプランが増えていることもありますが、裏を返すと住宅価格の上昇で安い金利プランでしかローンを組めないパターも増えているのではないかと推定しています。

変動金利のローンでは半年毎に金利が見直されますが支払い金額は5年は据え置かれますので直ちに支払いが出来ずに破綻するということはありません。しかしながら支払い金額が据え置かれるということは、金利は上がっているので、元本の返済金額が減少し、残債が減らないという結果をもたらします。30年でローンを組んでいてもそれ以上ローンを支払い続けるリスクがあるという事です。

そのような事にならないように政府は変動金利に直結する短期金利を上げることがやりたくないわけですが、なんとか踏みとどまってほしいところです。

現在変動金利を組んでいる方につきましては、家計の見直しを含め支払い余力を作ってください。場合によっては不動産価格が上昇している今売却という選択肢も考えるべきでしょう。

これから住宅ローンを組む人は、返済計画にこれまで以上の余裕をもたすべきです。またリスク回避として固定金利を選択することをおすすめします。

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