2026年3月に発表された、同年1月時点の福島県白河市の公示地価について、詳細を検証していきます。本記事では地価の動向をランキング形式で整理し、注目すべきポイントを簡潔にまとめました。
平米単価トップ5
平米単価(坪単価)のトップ5は以下の通りです。
第1位
(1) 新白河2丁目71番 75,700円/㎡(25万円/坪) +2.02%
第2位
(2) 新白河2丁目87番 62,600円/㎡(21万円/坪) +0.16%
第3位
(3) 大手町14番6外 47,700円/㎡(16万円/坪) ±0.00%
第4位
(4) 南町12番 34,000円/㎡(11万円/坪) ±0.00%
第5位
(5) 会津町27番22 33,400円/㎡(11万円/坪) ±0.00%
順位に変動はありませんでした。
1 位と 3 位が商業地、2、4、5 位が住宅地です。
また、1 位と 2 位が新白河駅周辺エリア、3、4、5 位が白川駅周辺エリアです。
上昇率トップ5
今回上昇した地点は 3 箇所でした。
第1位
(4) 新白河2丁目71番 75,700円/㎡(25万円/坪) +2.02% 5-2
第2位
(2) 白坂牛清水103番1外 10,600円/㎡(3.5万円/坪) +0.95% 9-1
第3位
(1) 新白河2丁目87番 62,600円/㎡(21万円/坪) +0.16% 0-1
1 位の「新白河2丁目71番」は 2021 年から 2025 年まで変動が無く、今回初めて上昇に転じています。
2 位の「白坂牛清水103番1外」は工業地で 2 年連続で上昇しています。
3 位の「新白河2丁目87番」は微増ながら 13 年連続の上昇です。
下落率トップ5地点
下落率のトップ5は以下の通りです。
第1位
(3) 大信増見字外面56番1 6,780円/㎡(2.2万円/坪) -2.59%
第2位
(6) 表郷三森字月桜45番 5,750円/㎡(1.9万円/坪) -2.54%
第3位
(2) 表郷梁森字瀬戸原116番1外 9,400円/㎡(3.1万円/坪) -2.08%
第4位
(1) 大信中新城字赤坂184番 8,550円/㎡(2.8万円/坪) -1.50%
第5位
(4) 東深仁井田字道山2番43 10,200円/㎡(3.4万円/坪) -0.97%
いずれも白河市街地から離れた住宅地になります。
順位は入れ替わっていますが、前年の上位 5 地点の下落率が -1.14(1 位)~ -0.93%(5 位)だったことと比較すると、全体的に値が大きくなっています。
まとめ
2026年の白河市の公示地価を全体的に見ると、「駅前エリアの底堅さ」と「郊外・農村部の下落加速」という二極化の傾向がはっきりと現れた年だったといえます。
新白河駅周辺は東北新幹線の停車駅という強みを背景に、商業地・住宅地ともに上昇基調を維持しています。なかでも最高価格地点「新白河2丁目71番」が2021年以来5年ぶりに上昇に転じたことは、エリアへの需要が確実に存在することを示す明るいニュースです。工業地でも2年連続の上昇が確認されており、白河市の産業面での底堅さもうかがえます。
一方で、市街地から離れた住宅地では下落幅が前年より拡大しており、人口減少の影響が数字にも表れてきています。白河市の人口は2000年の約66,000人をピークに減少が続いており、郊外エリアの地価が下がりやすい構造は今後も続く可能性があります。
福島県全体でも住宅地の上昇は0.4%にとどまっており、東北新幹線や東北自動車道が通る中通り地方の一部エリアが全体を支えているという構図です。白河市もまさにその「中通り」に位置しており、新幹線アクセスを活かした駅周辺エリアは引き続き相対的に有利な立場にあるといえるでしょう。
全国的に見ると地方圏全体では上昇幅が縮小傾向にある中、白河市の駅前エリアが上昇を維持していることは評価できます。ただし都市部との格差は依然として大きく、郊外物件の価値が今後さらに下がる前に、保有不動産の現状価値を把握しておくことが、売却を検討するうえでの重要な第一歩になりそうです。
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